EVモータの駆動制御に関わる「レゾルバとモータの位相差」
EV・HEV用モータをはじめ、高効率なモータ制御が求められる分野では、レゾルバが重要な役割を担っています。
レゾルバはモータの回転角度を検出するセンサであり、インバータはその情報をもとにモータを制御しています。レゾルバとモータの位置関係が適切であることで、モータを効率よく制御することができます。
しかし、レゾルバの取付時には、モータの基準位置とレゾルバの検出位置にずれが生じることがあります。このずれは位相差として現れ、モータの制御に影響する可能性があります。特に近年は、モータの高効率化や品質要求の高まりにより、レゾルバとモータの位相関係を正しく把握・管理することが重要になっています。
レゾルバの位相差とは?
レゾルバは、モータの回転位置を検出するセンサです。
回転に応じてSIN信号とCOS信号が出力されます。モータの基準位置とレゾルバの検出位置にずれがある場合、そのずれを位相差として確認します。測定した位相差をもとに、レゾルバの取付位置を微調整し、モータとレゾルバの位置関係を適切に調整します。
詳しい仕組みは「レゾルバの教科書」で解説しています。
レゾルバの位相差を測定する方法
レゾルバとモータの位相差を測定するには、レゾルバから出力される信号と、モータの基準位置との関係を確認します。
モータ軸を回転させると、レゾルバからSIN信号やCOS信号などの電圧波形が出力されます。この波形から検出位置を確認し、モータの基準位置とのずれを角度(位相差)として算出します。
測定した位相差が目標値からずれている場合は、レゾルバの取付位置を調整し、再度測定して位相を確認します。
このように、レゾルバの位相調整では、「測定→調整→再測定」を繰り返しながら、所定の位相に合わせていく必要があります。
一般的には、オシロスコープなどで信号波形を確認しながら位相関係を確認しますが、波形の確認や測定結果の読み取りに時間がかかる点が課題となります。
レゾルバの位相差測定における課題
レゾルバの位相差を測定する際、オシロスコープなどで波形を確認する方法があります。
しかし、波形から位相差を読み取るには、測定や調整に時間がかかるほか、作業者によって測定結果にばらつきが生じることがあります。
また、複数のモータを測定する場合、測定結果を数値として管理・比較しにくいことも課題となります。
「レゾルバの位相差測定を効率化し、数値で管理したい」
こうした課題に対応する方法の一つが、レゾルバ専用の測定器です。
レゾルバの位相差測定を効率化する「レゾメータ RM-100」
NSTの「レゾメータ RM-100」は、レゾルバの位相差やオフセットを測定するための専用測定器です。

モータを手回ししながら測定でき、レゾルバの位相差を数値で確認できます。オシロスコープなどで波形を確認する方法と比べ、測定結果を定量的に把握しやすく、位相調整や検査の効率化に活用できます。
レゾルバの位相差測定を効率化したい、測定結果を数値で管理したいといった場合にご活用いただけます。

NSTでは、レゾルバやモータに関する測定・検査装置の開発にも対応しています。
レゾルバの測定・検査に関するご相談もお気軽にお問い合わせください。